八角形の造形美・構造が空間に語りかける

照明器具において「形」は、単なるデザイン要素ではなく、空間との関係性を築くためのものです。
この照明が採用する八角形のフォルムは、円形の柔らかさと直線の緊張感を併せ持つ、非常にバランスの取れた形です。

八角形は、古来より「調和」「安定」「再生」を象徴する形とされ、建築や工芸の世界でも特別な意味を持ってきました。
その幾何学的な美しさは、空間に秩序と静けさをもたらし、視覚的な安定感を生み出します。

さらに、放射状に広がるアイアン製のガードフレームが、八角形の構造を強調し、光の軌跡を造形として可視化します。
点灯していない時でも、照明自体が空間のアクセントとなり、素材の背景（木材・レンガ・モルタルなど）と響き合うことで、空間全体に深みを与えます。

この八角形の照明は、空間に静かな緊張感と記憶の輪郭を添えます。

壁面と天井で異なる演出｜設置面が変える光の表情

又、この照明は壁面にも天井にも設置可能という柔軟性を持っています。
そして設置する面によって、光の広がり方・陰影の描き方・空間への影響は大きく異なります。

壁面設置の場合

壁面に取り付けると、照明は視線の延長線上に位置する造形物として機能します。
点灯時には、フロストガラスを通した柔らかな光が上下左右に広がり、壁面に繊細な陰影を描き出します。
特にリブガラスとガードフレームの組み合わせによって、光と影の模様が壁に映り込み、空間に奥行きと表情を与える演出が可能です。

壁面設置は、玄関ポーチ・廊下・ギャラリー・カフェの外壁など、視覚的なアクセントが求められる場所に最適です。

天井設置の場合

天井に取り付けると、照明は空間全体を包み込む光源として機能します。
光は下方向に広がり、床面や家具に柔らかなグラデーションを落とします。
八角形のフォルムと放射状のフレームが、天井面に構造的なリズムと視覚的な安定感をもたらし、空間の重心を整える効果があります。

天井設置は、アトリエ・書斎・小空間のエントランス・屋外軒下など、空間全体の雰囲気を整えたい場所に向いています。

設置面が変われば、照明の役割も変わります。
壁面では「造形が語る」、天井では「光が包む」。
この照明は、どちらの設置でも空間に静けさと重み、そして記憶の余韻を添えてくれる存在です。

【商品仕様】

• 使用電球：E26口金（100W以下、LED対応）
• 素材：アルミニウム合金、強化リブガラス、アイアン製ガードフレーム
• サイズ：(約) 直径21.5cm × 奥行10cm
• 重量：(約) 1kg
• 定格電圧：AC100V（50/60Hz） 国内使用可
• 取付方法：壁面・天井いずれも取付可能（配線工事推奨）
• 設置場所：屋内または屋外（軒下など、雨が直接かからない場所に設置してください）